085【Beauty TIPS】(Featured Article)サステナブル・ビューティーを達成するには?!

本サイトでも以前より度々出てくるのが美容と環境との関わりー。
特に近年では、サステナビリティ(持続可能性)やSDGsなどがフューチャーされていて業界でも話題を呼んでいる。もともと欧米などでは当たり前になってきているが、日本では全体的にまだ後進であり、特に化粧品業界では非常に稀である。

環境やサステナビリティというと、思い出すのは“オーガニック”や“ナチュラルという言葉だろう。それらは間違いではなく、これまでも環境の視点でオーガニックコスメを使いたいと思う読者は多いだろう。ただ、実はナチュラル&オーガニックという要素だけでない、様々なトレンドやキーワードが相互に影響している。

sustainable-1517497313

特に美容業界では、2018年ごろからヨーロッパなどでサステナブルな商品への人気が高まってきた。毎号ではないが、欧米の有名雑誌の特集にサステナブルな製品の特集がされたりもしている(日本でも、最近Frauの雑誌でSDGs特集が初めて組まれ、話題になっている)。これまでも、そういった商品はEco-frindlyや環境配慮型などと呼ばれ、オーガニックということだけでなく、生物多様性に配慮した化粧品原料を採用することや、使用した排水の環境に対する影響を考慮するなど、各ブランドが実践し認証団体などがそれを認証してきた。

2018年は、アメリカ・スターバックス社のプラスチックストロー削減が話題になり、様々なメディアで海洋プラスチック問題が議論され始めた。世界の化粧品業界では、年間約1200憶ユニット以上がプラスチックパッケージであるといわれている。美容アナリストの長井美有紀氏によれば、2019年の「美容と環境との関わり(=サステナブルビューティー)」には、ナチュラル&オーガニックであることはいうまでもなく、まずこの化粧品のプラスチック容器について見直さなければならないという。また、既にナチュラル&オーガニックなコスメブランドを展開しているメーカーはいうまでもなく、今年はP&Gなどコンベンショナルコスメメーカーが新たにオーガニックコスメブランドを立ち上げるといった動きも起こっており、今後さらに主流になってくるだろう。意外と身近なブランドが、その傾向に乗っていることも伺える。

ナチュラル&オーガニックコスメメーカーはもちろん、各社で製品やブランドのストーリー以外に、環境に配慮した取り組みやSDGs推進を行っており、企業指針として掲示されている。特にアメリカなどでは、よく“ミレニアム世代”といわれる世代がこのようなサステナブル製品への人気の高まりを牽引しているといわれている。ブランド背景だけでなく、企業がどのように環境への取り組みをしているか自分で調べたり、それをブログやSNSなどでそのブランドが好きな理由としてシェアしたりしているのだ。日本では、ミレニアム世代よりもその親世代以上の人口が半数以上のため、アメリカなどとは実は逆の構造になっている。それでも、ミレニアム世代や日本特有の美容文化における意識の高い層(年代を問わない)では、これからの商品選択には、ブランドストーリーや背景だけでなく、企業の環境配慮への取り組みを見て判断するのが先進的だ。

まずは自分がいつも使っているブランドから、情報を見てその価値を高めることをおすすめしたい。これだけでも十分な環境・社会的配慮になるはずだから。

 

TEXT/beaute d’Or編集部  監修/美容アナリスト 長井美有紀